ゆうじんをおくる送友人
青山横北郭
白水遶東城
此地一為別
孤蓬万里征
浮雲遊子意
落日故人情
揮手自茲去
蕭蕭班馬鳴
白水遶東城
此地一為別
孤蓬万里征
浮雲遊子意
落日故人情
揮手自茲去
蕭蕭班馬鳴
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
青山 北郭に横たはり
白水 東城を遶る
此の地 一たび別れを為し
孤蓬 万里に征く
浮雲 遊子の意
落日 故人の情
手を揮ひて茲より去れば
蕭蕭として班馬鳴く
現代語訳
青い山が町の北に横たわり、白く光る川が東を巡って流れる。この地でひとたび別れれば、君は根なし草のように万里の旅に出る。空を漂う雲は旅人の心、沈みゆく夕日は見送る友の心。手を振ってここから去っていくと、別れゆく馬がもの悲しくいなないた。
原文と書き下し文の対照
青山横北郭 ― 青山 北郭に横たはり
白水遶東城 ― 白水 東城を遶る
此地一為別 ― 此の地 一たび別れを為し
孤蓬万里征 ― 孤蓬 万里に征く
浮雲遊子意 ― 浮雲 遊子の意
落日故人情 ― 落日 故人の情
揮手自茲去 ― 手を揮ひて茲より去れば
蕭蕭班馬鳴 ― 蕭蕭として班馬鳴く
鑑賞
「浮雲」と「落日」に旅人と見送る者の心を重ねた対句が印象的。最後は人ではなく馬の声で別れを結び、余韻を残します。
日本で親しまれる理由
「浮雲遊子の意」。送別詩
語句
- 郭
- 町の外城
- 孤蓬
- 風に転がるヨモギ。さすらう旅人のたとえ
- 班馬
- 群れから離れていく馬
作者
李白の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
送別の相手や場所ははっきりしない。