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すいちょうかとう水調歌頭(明月幾時有)

蘇軾|北宋|詞

明月幾時有
把酒問青天
不知天上宮闕
今夕是何年
(中略)
人有悲歓離合
月有陰晴円缺
此事古難全
但願人長久
千里共嬋娟

※日本で一般に読まれている本文によります。長編のため、有名な部分を抜粋して掲載しています。

書き下し文

明月めいげつ 幾いくつの時ときよりか有ある

酒さけを把とりて青天せいてんに問とふ

知しらず天上てんじょうの宮闕きゅうけつ

今夕こんせきは是これ何なんの年としなるかを

(中略)

人ひとに悲歓ひかん離合りごう有あり

月つきに陰晴いんせい円缺えんけつ有あり

此この事こと 古いにしえより全まったくし難がたし

但ただ願ねがはくは人ひと 長久ちょうきゅうにして

千里せんり 嬋娟せんけんを共ともにせんことを

現代語訳

明月はいつから空にあるのだろう。杯を手に青空に問いかける。天上の宮殿では、今宵はいったい何年なのだろう。(中略)人には悲しみと喜び、別れと出会いがあり、月には曇りと晴れ、満ち欠けがある。すべてがそろうことは昔から難しい。ただ願うのは、互いにいつまでも元気で、千里離れていても、この美しい月を共に眺められること。

原文と書き下し文の対照

明月幾時有 ― 明月 幾つの時よりか有る
把酒問青天 ― 酒を把りて青天に問ふ
不知天上宮闕 ― 知らず天上の宮闕
今夕是何年 ― 今夕は是れ何の年なるかを
人有悲歓離合 ― 人に悲歓離合有り
月有陰晴円缺 ― 月に陰晴円缺有り
此事古難全 ― 此の事 古より全くし難し
但願人長久 ― 但だ願はくは人 長久にして
千里共嬋娟 ― 千里 嬋娟を共にせんことを

鑑賞

中秋の名月に、離れて暮らす弟を思う詞。「但だ願はくは人長久にして、千里嬋娟を共にせん」は、テレサ・テンの歌「但願人長久」の歌詞にもなりました。(抜粋)

日本で親しまれる理由

中秋の名月の詞。テレサ・テン「但願人長久」の歌詞

語句

詞
曲に合わせて作る韻文。「水調歌頭」は曲名
宮闕
宮殿
陰晴円缺
曇りと晴れ、満ちと欠け
嬋娟
美しいもの。月

作者

蘇軾の生涯と作品一覧は作者ページへ。

作られた背景

熙寧九年(1076年)中秋、密州にいた蘇軾が弟の蘇轍(子由)を思って作った。詞の訓読は定まった形が少なく、ここでは一案を示す。

この詩から生まれた名前

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