こじょうにいんずはじめはれのちあめふる飲湖上初晴後雨
水光瀲灩晴方好
山色空濛雨亦奇
欲把西湖比西子
淡粧濃抹総相宜
山色空濛雨亦奇
欲把西湖比西子
淡粧濃抹総相宜
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
水光 瀲灩として晴れて方に好く
山色 空濛として雨も亦た奇なり
西湖を把りて西子に比せんと欲すれば
淡粧 濃抹 総べて相宜し
現代語訳
湖の水面がきらきら光る晴れの日はまことに美しく、山の色がけむる雨の日もまた趣がある。西湖を美女の西施にたとえるなら、薄化粧でも濃い化粧でも、どちらもよく似合う。
原文と書き下し文の対照
水光瀲灩晴方好 ― 水光 瀲灩として晴れて方に好く
山色空濛雨亦奇 ― 山色 空濛として雨も亦た奇なり
欲把西湖比西子 ― 西湖を把りて西子に比せんと欲すれば
淡粧濃抹総相宜 ― 淡粧 濃抹 総べて相宜し
鑑賞
晴れも雨もそれぞれに美しい西湖を、絶世の美女・西施にたとえた名句。松尾芭蕉の「象潟や雨に西施がねぶの花」はこの詩を踏まえています。
日本で親しまれる理由
西湖を西施に喩える。芭蕉「象潟や」に影響
語句
- 瀲灩
- 水がきらめくさま
- 空濛
- 雨にけむるさま
- 西子
- 春秋時代の美女・西施
- 淡粧濃抹
- 薄化粧と厚化粧
作者
蘇軾の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
熙寧六年(1073年)、杭州の通判だった蘇軾の作。二首連作の第二首。