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じょしゅうせいかん滁州西澗

韋応物|中唐|七言絶句

独憐幽草澗辺生
上有黄鸝深樹鳴
春潮帯雨晩来急
野渡無人舟自横
詩

※日本で一般に読まれている本文によります。

書き下し文

独ひとり憐あわれむ幽草ゆうそうの澗辺かんぺんに生しょうずるを

上うえに黄鸝こうりの深樹しんじゅに鳴なく有あり

春潮しゅんちょう 雨あめを帯おびて晩来ばんらい急きゅうなり

野渡やと 人ひと無なくして舟ふね 自おのづから横よこたはる

現代語訳

谷川のほとりにひっそりと生える草を、ひとりいとおしく思う。上の茂った木ではうぐいすが鳴いている。春の水は雨を集め、夕方になって流れが急になった。野の渡し場には人もなく、小舟がひとりでに横向きに浮かんでいる。

原文と書き下し文の対照

独憐幽草澗辺生 ― 独り憐れむ幽草の澗辺に生ずるを
上有黄鸝深樹鳴 ― 上に黄鸝の深樹に鳴く有り
春潮帯雨晩来急 ― 春潮 雨を帯びて晩来急なり
野渡無人舟自横 ― 野渡 人無くして舟 自づから横たはる

鑑賞

結句「野渡人無く舟自ら横たはる」は、人のいない静けさを一枚の絵のように描いた名句。のちに多くの画題となりました。

日本で親しまれる理由

「野渡人無く舟自ら横たはる」

語句

澗
谷川
黄鸝
こうらいうぐいす
野渡
野中の渡し場

作者

韋応物の生涯と作品一覧は作者ページへ。

作られた背景

韋応物が滁州(いまの安徽省)の刺史だったころの作。

この詩から生まれた名前

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