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としょうふのにんにしょくしゅうにゆくをおくる送杜少府之任蜀州

王勃|初唐|五言律詩

城闕輔三秦
風煙望五津
与君離別意
同是宦遊人
海内存知己
天涯若比隣
無為在岐路
児女共沾巾
詩

※日本で一般に読まれている本文によります。

書き下し文

城闕じょうけつ 三秦さんしんに輔たすけられ

風煙ふうえん 五津ごしんを望のぞむ

君きみと離別りべつの意い

同おなじく是これ宦遊かんゆうの人ひと

海内かいだい 知己ちき存そんすれば

天涯てんがいも比隣ひりんの若ごとし

為なす無なかれ岐路きろに在ありて

児女じじょと共ともに巾きんを沾うるおすを

現代語訳

長安の都は三秦の地に守られ、風にけむる彼方に蜀の五つの渡し場を望む。君と別れるこの思い、二人とも役人として各地を巡る身なのだ。この世に心を知る友がいるならば、天の果てにいても隣同士のようなもの。だから分かれ道で、子どものように涙でハンカチを濡らすのはよそう。

原文と書き下し文の対照

城闕輔三秦 ― 城闕 三秦に輔けられ
風煙望五津 ― 風煙 五津を望む
与君離別意 ― 君と離別の意
同是宦遊人 ― 同じく是れ宦遊の人
海内存知己 ― 海内 知己存すれば
天涯若比隣 ― 天涯も比隣の若し
無為在岐路 ― 為す無かれ岐路に在りて
児女共沾巾 ― 児女と共に巾を沾すを

鑑賞

「海内知己存すれば、天涯も比隣の若し」は、遠く離れても友情は変わらないことを表す名句。湿っぽさのない、明るい送別詩です。

日本で親しまれる理由

「海内知己存すれば天涯も比隣の若し」

語句

少府
県尉の別称
三秦
長安一帯
五津
蜀の五つの渡し場
宦遊
役人として各地に赴任する
比隣
隣近所

作者

王勃の生涯と作品一覧は作者ページへ。

作られた背景

初唐四傑の一人・王勃の作。蜀州へ赴任する杜少府を長安で見送った。

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