ろざんのばくふをのぞむ望廬山瀑布
日照香炉生紫煙
遥看瀑布挂前川
飛流直下三千尺
疑是銀河落九天
遥看瀑布挂前川
飛流直下三千尺
疑是銀河落九天
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
日は香炉を照らして紫煙を生ず
遥かに看る瀑布の前川に挂くるを
飛流 直下 三千尺
疑ふらくは是れ銀河の九天より落つるかと
現代語訳
日の光が香炉峰を照らし、紫色のもやが立ちのぼる。遠くを見ると、滝が前方の川に掛かっているようだ。まっすぐに三千尺も流れ落ち、まるで天の川が空の最も高い所から落ちてきたかと思われる。
原文と書き下し文の対照
日照香炉生紫煙 ― 日は香炉を照らして紫煙を生ず
遥看瀑布挂前川 ― 遥かに看る瀑布の前川に挂くるを
飛流直下三千尺 ― 飛流 直下 三千尺
疑是銀河落九天 ― 疑ふらくは是れ銀河の九天より落つるかと
鑑賞
「三千尺」「銀河」という大胆な誇張が、少しも嘘くさくならないのが李白の真骨頂。滝の音や水しぶきまで感じさせるスケールの大きな一首です。
日本で親しまれる理由
「飛流直下三千尺」。誇張表現の代表例
語句
- 香炉
- 廬山の峰の一つ、香炉峰
- 紫煙
- 日に照らされて紫に見えるもや
- 九天
- 天の最も高い所
作者
李白の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
廬山(いまの江西省)の滝を詠んだ二首のうちの一首。