ひとりけいていざんにざす独坐敬亭山
衆鳥高飛尽
孤雲独去閑
相看両不厭
只有敬亭山
孤雲独去閑
相看両不厭
只有敬亭山
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
衆鳥 高く飛んで尽き
孤雲 独り去りて閑なり
相看て両つながら厭はざるは
只だ敬亭山有るのみ
現代語訳
多くの鳥は空高く飛び去り、ぽつんと浮かぶ雲もひとりのんびりと流れていった。いつまで見つめ合っても互いに飽きないのは、ただこの敬亭山だけだ。
原文と書き下し文の対照
衆鳥高飛尽 ― 衆鳥 高く飛んで尽き
孤雲独去閑 ― 孤雲 独り去りて閑なり
相看両不厭 ― 相看て両つながら厭はざるは
只有敬亭山 ― 只だ敬亭山有るのみ
鑑賞
鳥も雲も去り、山と自分だけが残る。孤独の中で山と心を通わせる、静かで深い一首です。
日本で親しまれる理由
「相看て両つながら厭はざるは」
語句
- 衆鳥
- 多くの鳥
- 閑
- のどか
- 厭
- あきる、いやになる
作者
李白の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
敬亭山は宣城(いまの安徽省)にある山。晩年の李白がこの地を訪れたときの作とされる。