かくちゅうのさく客中作
蘭陵美酒鬱金香
玉碗盛来琥珀光
但使主人能酔客
不知何処是他郷
玉碗盛来琥珀光
但使主人能酔客
不知何処是他郷
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
蘭陵の美酒 鬱金香
玉碗 盛り来たる琥珀の光
但だ主人をして能く客を酔はしめば
知らず何れの処か是れ他郷なる
現代語訳
蘭陵の美酒は鬱金の香りがして、玉の碗に注げば琥珀色に輝く。主人がこうして旅人の私をすっかり酔わせてくれるなら、どこが異郷なのかなど、もうわからなくなってしまう。
原文と書き下し文の対照
蘭陵美酒鬱金香 ― 蘭陵の美酒 鬱金香
玉碗盛来琥珀光 ― 玉碗 盛り来たる琥珀の光
但使主人能酔客 ― 但だ主人をして能く客を酔はしめば
不知何処是他郷 ― 知らず何れの処か是れ他郷なる
鑑賞
旅の寂しさを詠むのが普通の「客中」の詩を、美酒と温かなもてなしで明るく転じた、李白らしい一首です。
日本で親しまれる理由
「蘭陵の美酒鬱金香」
語句
- 蘭陵
- 山東省の地名。美酒の産地
- 鬱金香
- 香草の一種の香り
- 琥珀光
- 酒の色
- 他郷
- 異郷
作者
李白の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
「客中行」とも題される。東魯(山東)に住んでいたころの作とされる。