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じにしめす示児

陸游|南宋|七言絶句

死去元知万事空
但悲不見九州同
王師北定中原日
家祭無忘告乃翁
詩

※日本で一般に読まれている本文によります。

書き下し文

死しし去されば元もとより知しる万事ばんじ空くうなるを

但ただ悲かなしむ九州きゅうしゅうの同おなじきを見みざるを

王師おうし 北きたのかた中原ちゅうげんを定さだむるの日ひ

家祭かさい 忘わするる無なかれ乃翁だいおうに告つぐるを

現代語訳

死んでしまえば何もかも空しくなることは、もとよりわかっている。ただ悲しいのは、天下が再び一つになるのを見られないことだ。朝廷の軍が北の中原を平定した日には、家の祭りで忘れずにこの父に報告してくれ。

原文と書き下し文の対照

死去元知万事空 ― 死し去れば元より知る万事空なるを
但悲不見九州同 ― 但だ悲しむ九州の同じきを見ざるを
王師北定中原日 ― 王師 北のかた中原を定むるの日
家祭無忘告乃翁 ― 家祭 忘るる無かれ乃翁に告ぐるを

鑑賞

八十五歳で世を去る直前に、子らに遺した辞世の詩。最期まで国土の回復を願い続けた愛国詩人・陸游の思いが凝縮されています。

日本で親しまれる理由

愛国詩人の辞世

語句

九州
中国全土
王師
天子の軍
中原
黄河中流域。金に奪われた地
乃翁
おまえの父。自分

作者

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作られた背景

嘉定二年(1210年初め)、陸游の絶筆とされる。

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