ゆうしゅうだいにのぼるうた登幽州台歌
前不見古人
後不見来者
念天地之悠悠
独愴然而涕下
後不見来者
念天地之悠悠
独愴然而涕下
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
前に古人を見ず
後に来者を見ず
天地の悠悠たるを念ひ
独り愴然として涕下る
現代語訳
振り返っても、昔の賢人に会うことはできない。先を見ても、後に来る人に会うこともできない。天地の果てしなさを思うと、ひとり悲しみがこみ上げて涙が流れる。
原文と書き下し文の対照
前不見古人 ― 前に古人を見ず
後不見来者 ― 後に来者を見ず
念天地之悠悠 ― 天地の悠悠たるを念ひ
独愴然而涕下 ― 独り愴然として涕下る
鑑賞
悠久の時間と空間の中に、ぽつんと立つ一人の人間。短いながら、初唐の詩風を一新したと評されるスケールの大きな作品です。
日本で親しまれる理由
孤独感を詠む初唐の名作
語句
- 古人
- 昔の賢人
- 来者
- 後世の人
- 愴然
- 悲しみいたむさま
- 涕
- 涙
作者
陳子昂の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
陳子昂が北方遠征に従軍し、意見が容れられず左遷された際、幽州台(燕の昭王の黄金台とされる)に登って詠んだと伝えられる。