やなぎをえいず詠柳
碧玉妝成一樹高
万条垂下緑糸絛
不知細葉誰裁出
二月春風似剪刀
万条垂下緑糸絛
不知細葉誰裁出
二月春風似剪刀
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
碧玉 妝ひ成りて一樹高し
万条 垂れ下がる緑糸の絛
知らず細葉 誰か裁ち出だせる
二月の春風 剪刀に似たり
現代語訳
碧玉で飾りたてたように、一本の柳が高くそびえる。無数の枝が、緑の絹ひものように垂れ下がっている。この細い葉は、いったい誰が裁ち出したのだろう。二月の春風が、はさみのように切り出したのだ。
原文と書き下し文の対照
碧玉妝成一樹高 ― 碧玉 妝ひ成りて一樹高し
万条垂下緑糸絛 ― 万条 垂れ下がる緑糸の絛
不知細葉誰裁出 ― 知らず細葉 誰か裁ち出だせる
二月春風似剪刀 ― 二月の春風 剪刀に似たり
鑑賞
春風をはさみに見立てた比喩が鮮やか。柳を美しく装った女性に重ねた、明るく軽やかな春の歌です。
日本で親しまれる理由
「二月の春風は剪刀に似たり」
語句
- 碧玉
- 緑の美しい玉
- 絛
- 組みひも
- 剪刀
- はさみ
作者
賀知章の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
賀知章の代表作の一つ。