りょうしゅうし涼州詞(王翰)
葡萄美酒夜光杯
欲飲琵琶馬上催
酔臥沙場君莫笑
古来征戦幾人回
欲飲琵琶馬上催
酔臥沙場君莫笑
古来征戦幾人回
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
葡萄の美酒 夜光の杯
飲まんと欲すれば琵琶 馬上に催す
酔うて沙場に臥す 君笑ふこと莫かれ
古来征戦 幾人か回る
現代語訳
葡萄の美酒を夜光の杯に満たし、飲もうとすると、馬上で琵琶がかき鳴らされ酒をうながす。酔って砂漠に倒れ伏しても、どうか笑わないでくれ。昔から戦に出て、何人が生きて帰っただろう。
原文と書き下し文の対照
葡萄美酒夜光杯 ― 葡萄の美酒 夜光の杯
欲飲琵琶馬上催 ― 飲まんと欲すれば琵琶 馬上に催す
酔臥沙場君莫笑 ― 酔うて沙場に臥す 君笑ふこと莫かれ
古来征戦幾人回 ― 古来征戦 幾人か回る
鑑賞
異国情緒あふれる華やかな酒宴が、最後の一句で死と隣り合わせの戦場の現実へ反転します。日本の教科書でも定番の辺塞詩です。
日本で親しまれる理由
「葡萄の美酒夜光の杯」。教科書定番
語句
- 夜光杯
- 白玉で作った杯とされる
- 沙場
- 砂漠。戦場
- 征戦
- 出征して戦う
作者
王翰の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
涼州は今の甘粛省武威。「涼州詞」は涼州の楽曲に合わせた歌詞の題。「酔臥」は「よひてふす」とも読む。