いんじゃをたずねてあわず尋隠者不遇
松下問童子
言師採薬去
只在此山中
雲深不知処
言師採薬去
只在此山中
雲深不知処
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
松下 童子に問へば
言ふ 師は薬を採りに去ると
只だ此の山中に在らんも
雲深くして処を知らず
現代語訳
松の木の下で童子に尋ねると、「先生は薬草を採りに出かけました。この山の中にはいらっしゃるはずですが、雲が深くてどこにいるかはわかりません」と言う。
原文と書き下し文の対照
松下問童子 ― 松下 童子に問へば
言師採薬去 ― 言ふ 師は薬を採りに去ると
只在此山中 ― 只だ此の山中に在らんも
雲深不知処 ― 雲深くして処を知らず
鑑賞
問答だけで構成され、隠者本人は一度も登場しないのに、雲深い山に暮らす姿が浮かびます。作者は孫革とする説もあります。
日本で親しまれる理由
「推敲」の逸話の詩人
語句
- 童子
- 召し使いの少年
- 師
- 先生。隠者
作者
賈島の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
作者の賈島は「推」と「敲」で迷った「推敲」の故事で知られる。