ちくりかん竹里館
独坐幽篁裏
弾琴復長嘯
深林人不知
明月来相照
弾琴復長嘯
深林人不知
明月来相照
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
独り坐す幽篁の裏
琴を弾じて復た長嘯す
深林 人知らず
明月 来たりて相照らす
現代語訳
ひとり奥深い竹林の中に座り、琴を弾いては、また声を長くのばして歌う。この深い林のことを人は誰も知らない。明るい月だけがやって来て、私を照らしてくれる。
原文と書き下し文の対照
独坐幽篁裏 ― 独り坐す幽篁の裏
弾琴復長嘯 ― 琴を弾じて復た長嘯す
深林人不知 ― 深林 人知らず
明月来相照 ― 明月 来たりて相照らす
鑑賞
誰にも知られない竹林で、月だけを友とする静かな喜び。孤独を寂しさではなく、満ち足りた自由として描いています。
日本で親しまれる理由
「独り坐す幽篁の裏」。隠遁の静けさ
語句
- 幽篁
- 奥深い竹やぶ
- 長嘯
- 声を長く引いて詩を吟じる(口笛とする説もある)
- 相照
- (私を)照らす
作者
王維の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
「鹿柴」と同じく王維の「輞川集」の一首。